背景が分かると面白い!
遂に3月ですね。
弊社は3月決算なので、もう今期が終わろうとしています(汗)
今日が3/1なので、まだ1か月ある!!
全社一丸となって残りの1か月を
全力で駆け抜けたいと思います!
さて今回は、『背景が分かると面白い!』
というタイトルにしてみました。
日本史や世界史で習ったような
多くの人が「聞いたことがあるかも!」
と言うようなことも
こんな背景があったのか!
となることが結構あります。
例えば、『応仁の乱』
聞いたことがある!という方や
それ日本史で習った!!
という方も多いかと思いますが、
1467年~1477年の11年間も
戦争状態だった出来事です。
室町幕府の力が弱まり、
戦国時代に突入するきっかけになったと
言われています(※諸説あり)。
では何で11年間も内乱状態になったのか、
そのきっかけを作ったのは、日野富子とされています。
※室町幕府8代将軍 義政の正室
なかなか男子が生まれず=跡継ぎが出来ない
ことから、義政の弟が次期将軍になる予定でした。
が、結婚10年目にして待望の男子が誕生!!
次期将軍は決まってたのに、
「自分の息子を次の将軍にしたい!!!」
となってしまったため、
大規模な後継争いに発展してしまった
からだと言われています。
教科書だと、
1467年~1477年に応仁の乱が起こった。
室町幕府の弱体化に繋がった、、、。
的な記述程度しかないようですが、
「母の愛」が招いた悲劇だったのでした。
結果的には日野富子の息子が
9代将軍 (足利義尚)となりました。。。
本題は、応仁の乱ではなく、
シェイクスピア作の『ロミオとジュリエット』です。
ロミオとジュリエット
聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか?
ではどんな話かご存知でしょうか?
正直、青葉は
「お~ロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」
というセリフを見聞きしたことしかありませんでした。
2人の恋路を描いたものなのかな??
というくらいの認識でした。
(お恥ずかしい限りですが、、、)
叶わぬ恋、でも2人は・・・。
というようなストーリーですが。
ではなぜ叶わぬ恋だったのでしょうか。
話の舞台は、イタリアの都市ヴェローナ。
ヴェローナには2つの名家がありました。
それぞれモンタギュー家とキャピュレット家という貴族です。
ロミオはモンタギュー家
ジュリエットはキャピュレット家
実はこの2家は、物凄く仲が悪かった。。。
なぜ仲が悪かったのか。
その理由は、各家が支持している先が違うから。
モンタギュー家は教皇派、
キャピュレット家は皇帝派
でした。
我々の感覚からすると
「へぇ~」
というような感じですが、
キリスト教徒が多くを占めるイタリアにとって、
このことは重要な問題だったそうです。
国のトップは当時、皇帝です。
でも皇帝もキリスト教徒だったりします。
そんなこともあって、
皇帝が上なのか、教皇が上なのか
どちらの立場が上なのか
こういったことで争うことが多かったそうです。
ある意味、喧嘩のような感じです、、、。
そんな中、皇帝派・教皇派で争うきっかけにもなった
歴史的な出来事として
・カノッサの屈辱
・アナーニ事件
という2つの大きな出来事があります。
当時、税金も払わなくてよく、
ワインの製造などで莫大な利益を得ていたのが教会でした。
そんな教会を作ったり、教会を継ぐことのできる
聖職者の任命権を持っていたのが教皇でした。
結果的にこれが、教皇の力を強める形になりました。
このことが面白くないのが皇帝です。
国のトップは皇帝なので、
その任命権を皇帝移し、ワインの製造などで得られる利益を
少しでも国に還元しようと皇帝が教皇に詰め寄りました。
※皇帝の力を強めようと
それに激怒した教皇が、
キリスト教徒であった皇帝を”破門”にしてしまいます。
すると皇帝は
「はっ?俺皇帝だよ?破門??だから何???」
という態度を取ったそうですが、
キリスト教徒が大多数を占める国において、
キリスト教徒ではない者=異端となり
皇帝と言えど、支持率が著しく低下。。。
困り果てた皇帝が、教皇が住むカノッサ城へ
雪の降る中、しかも裸足で、許しを請う出来事が発生!!
しかも3日に渡り、謝罪し続けたそうです。
皇帝を支持する人たちにとっても屈辱的な出来事でした。
そしてしばらくして発生したのが、アナーニ事件です。
歴史の教科書とかで”十字軍”という言葉を
聞いたことがある方も多いかと思います。
キリスト教の聖地はエルサレム。
その聖地はイスラム教の国の中にある。
だから、
「エルサレムを奪還せよ!!」
という教皇の命令で、各国から軍隊が派遣されます。
結果的にこの遠征は失敗。
教皇からは「十字軍=神の軍隊」と聞いていたのに、
「なんで神の軍隊が負けるんだ~~!」
と教皇に対する不満が勃発。
教皇の力が急激に低下することになりました。
この様子を見ていた皇帝が、
「教皇く~ん。なんか弱ってね?
ちなみに俺は皇帝!!お前なんかより偉いんだぜ!!」
的なことを教皇に言うと、
「そんならお前は破門じゃ~」
と教皇が反撃。
「そんなん知るか~!教皇を牢屋にぶち込め~」
と皇帝が反撃し、教皇は牢屋に。
そしてその牢屋の中で、教皇が怒り狂って憤死する
という事件が起きました。
これが、アナーニ事件です。
この出来事は教皇派にとっては衝撃的でした!!
ちなみにこれらの会話は、
青葉なりの解釈なので、
そんな感じだった、
くらいに思っていただけたら、、、。
こういった出来事があったため、
皇帝、教皇を支持する人たちは、
お互いに
「カノッサの屈辱。忘れてねぇからな!!」
「アナーニ事件。よくも教皇を!!」
という状態。
そんな中で、ロミオとジュリエットは出会ってしまった。
お互い惹かれあっていたのに
両家の争いの中に巻き込まれ、
最終的に2人は自らの命を絶ってしまう、、、。
という悲しい結末。。。
作中では両家の中が険悪なシーンは描かれてますが、
どうしてそこまで揉めるのか。
その理由はほとんど触れられていないんです。
その理由は、
・カノッサの屈辱
・アナーニ事件
が影響していたと言われています。
こういった背景を知ってから見ると
また違った見方が出来るかもしれませんね。
長文失礼しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。