もう決めましたか?
7月に入り、全国的に
「参議院議員選挙」の話題があちこちで聞かれるようになりました。
候補者のポスターが街角に掲示されたり、
選挙カーのアナウンスが聞こえてきたりすると、
「ああ、選挙の季節だな」と実感される方も多いかもしれません。
皆さんは、今回の参議院選挙、投票先はもう決めましたか?
あるいは、すでに期日前投票を済ませたという方もいらっしゃるでしょうか。
私自身はというと、
先日お休みの日に、期日前投票へ行ってきました。
正直なところ、これまでは
「選挙があっても忙しくてなかなか足を運べない」
「誰に入れてもあまり変わらないのでは」
と思っていた時期もありました。
しかし、最近は少しずつその考え方が変わってきています。
総務省の発表によると、
日本には現在、およそ1億人近い有権者がいるそうです。
にもかかわらず、
選挙のたびにニュースで取り上げられるのは「投票率の低さ」。
直近の国政選挙でも、投票率は50%前後にとどまっており、
有権者の半分近くが投票に行っていないという状況が続いています。
ここでふと気になったのが、
「じゃあ、実際に一番多く票を集めた政党でも、どれくらいの人から支持されているのだろう?」ということでした。
調べてみると、得票率が30%台前半であることが多く、
たとえば有権者全体から見れば、たった15%程度の人の投票によって
「第1党」が決まっていることもあるそうです。
「たった15%? そんな少数で国の方向性が決まっていくのか」
と驚いたのが正直な感想でした。
こういう話を聞くと、
よくある「自分一人が投票してもしなくても、何も変わらないよね」
という考え方に、少し違和感を覚えるようになりました。
確かに一票の重みは、数字として見れば小さいものかもしれません。
けれど、実際にはその「一人一人の判断」が積み重なって、
国の方向性や地域の未来に少しずつ影響を与えていくのだと気づきました。
逆に言えば、
多くの人が「どうせ行かなくてもいいか」と思ってしまえば、
その分だけ「意思表示しない人たちの未来」が置き去りになってしまう可能性もある、
ということです。
私は政治に詳しいわけではありませんし、
どの政党や候補者が正しいか、ということをこの場で申し上げるつもりもありません。
ただ、
「今の世の中、なんだか生きづらいな」
「将来が不安だな」
「もっとこうなったらいいのに」
と思うことがあるならば、その気持ちをかたちにする一つの方法が
「投票」という行動なのだと思うようになりました。
もちろん、選挙に行ったからといってすぐに何かが変わるわけではないでしょう。
けれど、何もしなければ変わることもない。
だとすれば、まずは「意思表示をすること」から始めることが、
私たちにできる小さな一歩ではないでしょうか。
昨今、若い世代の投票率の低さがしばしば問題として取り上げられています。
将来の日本を支えていくのはまさに今の10代・20代・30代の皆さんです。
だからこそ、政治的な知識の深さではなく、
「関心を持つこと」や「行動してみること」が、
これからの時代にとって非常に大きな意味を持つのだと感じています。
身近な話題でいえば、
子育て支援や教育制度、物価、交通インフラ、雇用、地域の防災対策など、
実は日々の生活の中に「政治」が関わっている場面はたくさんあります。
そう考えると、「投票」は特別なことではなく、
「生活を守る選択肢のひとつ」と言えるのかもしれません。
こうして私自身も、
改めて「投票に行こう」と思ったわけですが、
これは誰かに押しつけたい価値観ではありません。
ただ、一人でも多くの人が「自分の意思を示すことができるんだ」
と感じられる社会になれば、きっと私たちの暮らしも、
少しずつ変わっていくのではないかと感じています。
暑い日が続く中での選挙ですが、
もし少しでも「行ってみようかな」と思った方がいれば、
ぜひ足を運んでみてください。
期日前投票もできますし、投票所ではスタッフの皆さんが丁寧に案内してくれます。
未来を決めるのは、どこかの誰かではなく、私たち一人一人。
そんなことを考えさせられた、今回の選挙期間でした。
(まだ選挙戦真っ最中ですが、)
最後までお読みいただきありがとうございました。