話し方ひとつで世界が変わる?
大阪では梅雨が明けました。
だいぶ早い感じがしますね。。。
近畿地方でいうと例年の梅雨明けは、
7月19日ごろなんだそうです。
統計を図り始めた1951年以降で
最も早かった梅雨明けは、
1978年の6月29日で
今年はそれを上回るかもしれませんね。
まだ気象庁から正式に発表はまだですが、
例年よりは早いことは確かっぽいですね。
さて、
最近、自分自身の引き出しを増やしたくて、
いくつかのオンラインサロンに参加しています。
どのサロンも学びになるのですが、
特に刺激を受けているのが「エピソードトークの共有&添削」
のような場。
参加メンバーが体験した出来事を投稿し、
それに対してサロンオーナーが
「こういうエッセンスを加えると、もっと伝わる」
「ここを強調するともっと面白くなる」
といったアドバイスをくれます。
さらに、実際にそのエピソードを
リメイクして話してくれることもあり、
これが本当に面白く、何より勉強になります。
先日共有されたのは、
ある40代男性の“出張先での恐怖体験”。
その方は、仕事でインドの近隣国にある工場を視察する機会があったそうです。
その地域は治安が悪く、テロリストの活動が活発と言われる場所。
工場の敷地内には、マシンガンを持った警備員が常駐しており、
視察中も終始緊張感が漂っていたとのこと。
「絶対に建物の外に出ないように」
と何度も注意されたそうですが、
視察が一通り終わると、やることがなくなり、
あまりの暇さにふらっと、非常階段から屋上に出てしまった。
すると、すぐに警備員に囲まれ、銃を構えられて怒鳴られた、、、
言葉はわからないものの、
「出るなって言っただろ!戻れ!言うことを聞かないと撃つぞ!」
的なことを叫ばれている感じ。
その男性は、恐怖でパニック状態になって
とっさにこう叫んだそうです。
「I am Suzuki」
まったく意味不明な自己紹介。
でもその瞬間の焦りと恐怖、
そしてとんちんかんな返答の
ギャップがなんとも笑える話でした。
これだけでも十分おもしろいエピソードですがサロンオーナーが
この話を“講談レベル”にまで昇華させてくれました。
以下、オーナーによる脚色バージョン。
「いや~この前、海外の危険地帯にある工場の視察に行ったんですよ。
もうね、治安が悪いとかそういうレベルじゃなくて、
“テロリストがたまに出るエリア”なんですよ。
マシンガン持った警備員がうようよいて、
そこら中で警戒してるわけです。
もう工場というより完全にアジトですわ。
で、
『絶対に建物の外に出るな』と何度も言われてたんですが、
視察が終わったあとって暇なんですよ。
資料も読み終わったし、スマホも通じないし、
もうやることがない。
そしたら突然、
『ビィーーーーー!!!』
って、爆音のサイレンが鳴り響いたんですよ!
うわ、これテロリストが襲撃してきたパターンやん!
と、心臓が止まりかけて、
しかも武装した警備員たちが何か叫びながら、
全員猛ダッシュでどこかに走っていくんですよ。
“これはもう避難や!”と思って、
とにかく訳も分からず僕も必死について行ったんです。
もう無我夢中で必死に走りましたわ。
で、着いた先が……食堂。
みんな普通に席について、笑顔でランチを食べてるんですよ。
ランチはカレー。
“えっ?なにこれ?”
って混乱したまま、ようやく気づいたんです。
あの爆音サイレン、
昼休憩の合図やったんですよ。
なんやねんそれ!死ぬかと思ったわ!
ほんでそのカレーがめっちゃ美味かった
っていう(笑)」
正直、文字だけでは伝わりきらないかもしれませんが、
実際にこの話を聞いたときは、爆笑の渦でした。
何が違うかというと、
「映像が浮かぶような描写」
「緊張と緩和の流れ」「
「語りのテンポと間」
話し方の技術がすべて詰まっていたんです。
サイレンが鳴る → パニックになる
→警備員が走り出す → ついていく
→食堂に到着 → 昼休憩だった
という
一連の展開が見事すぎて、
笑いが自然と生まれる構造になっている。
さらに、「アジトのような工場」や
「無我夢中で走る」など、
映像を想像させる言葉の選び方も絶妙。
最後の「めっちゃカレー美味しかった」
という一言がまた、笑いと余韻を引き立てていました。
こうした話を聞いて改めて思いました。
「面白い話」って、ネタの面白さだけじゃなく、
話し方次第で、何倍にもふくらむんだと。
僕自身、人前で話す機会はそこまで多くありませんが、
誰かと会話する日常の中で、
「伝え方」は意識する価値があると実感しています。
ただ情報を並べるのではなく、
相手の頭に情景が浮かぶように語る。
緩急をつける。
ちょっとした脚色で空気を変える。
そうすることで、伝わり方も、
相手の記憶への残り方も、大きく変わってくる。
このエピソードトーク、
笑いの奥にしっかりとした学びが詰まっていました。
今後もいろんな引き出しを増やしつつ、
自分なりの“伝え方”を磨いていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございまいした。