他責思考
あと2週間で10月だとういうのに
まだまだ暑い日が続いていますね。
この異常な暑さは、いつまで続くのかな、、、。
なんて思ってしまいます、、。
さて、皆さんは普段のお仕事で、
「自分はきちんとやったのに、あの部署が動かなかったせいで…」
とか
「これやっておいてとお願いしたのに、なんで出来ていないんだ」
などと感じたことはありませんか?
私自身、正直なところ今でもそう思ってしまう瞬間があります。
いわゆる“他責思考”です。
実は最近、通勤中に聞いていたYouTubeで、
ある事例紹介がありました。
「これはよくあるな」と感じる場面で、
自分を振り返るきっかけになりました。
その内容をもとに、
“他責思考”について少し考えてみたいと思います。
他責思考とは何か
「他責思考」という言葉はよく耳にします。
要するに「物事がうまくいかなかった原因を、自分以外に求める考え方」です。
「相手が悪い」
「環境が悪い」
「状況が悪い」
こうした思考は、一時的には自分を守る役割を果たします。
しかし繰り返していると、自分自身の成長機会を奪いかねません。
そして、私自身も例外ではありません。
仕事をしていると、気づかないうちに他責の考えが頭に浮かぶことがあります。
「なんであの人はやってくれないんだ」
「社内の仕組みが悪いんだ」
そう思ってしまう瞬間が、社会人になってから25年の中で、
数えきれないほどあったなぁと思います(反省です)
最近耳にした「よくある事例」
先日、通勤中にYouTubeを聞いていたときに紹介されていた事例が、
まさに「他責思考」の典型的な場面でした。
不動産会社を例にした話です。
Aさんは上司のB部長から、こう依頼されました。
「C様への提案資料を金曜日の午前11時までに作って見せてくれる?
サポート部門から▲▲のデータをもらって、それも資料に盛り込んでくれるかな?」
Aさんは「承知しました」と答えました。
そして期限の金曜日、午前11時。
B部長:「資料はできている?」
Aさん:「それがまだ完成していなくて…」
B部長:「どうして?」
Aさん:「サポート部門から▲▲のデータが来なくて」
つまりAさんは「自分はお願いしたのに、相手が対応しなかったせいで遅れた」
と説明したのです。
この場面、日常業務でもよくある光景ではないでしょうか。
私自身も「そうだよなあ」と感じる場面です。
上司の指摘
ここでB部長は、こう返しました。
「Aさんが頑張って資料を作ろうとしてくれたのは分かるよ。
でも一つ足りなかったのは、依頼したときに期限を伝えること、
そして進捗を確認することだったかもしれないね。
サポート部門も悪意があったわけではなく、
何かの理由で忘れていたのかもしれない。
それを確認して、期限までに仕上げるのがAさんの役割だからね」
つまり「他部署が悪い」という話ではなく、
「自分にもっとできることはなかったか?」と考えるべきだ、
という指摘だったのです。
Aさんもこの指摘を受け、
「私は、お願いしただけで、データが来るのを待っていただけでした。
もっとコミュニケーションを取るべきでした」
と気づくことができました。
自分ごととしての学び
この事例を聞いて、私は正直ドキッとしました。
「自分も似たような状況に心当たりがある」と思ったからです。
社内外でのやり取りの中で、
「こちらは依頼した」
「やるべきことはやった」
と思い込み、結果が出なかったときに相手を責めてしまう。
でも本当にそうでしょうか。
・依頼に期限を伝えていたか?
・進捗確認を途中でしていたか?
・期限を守れるようにサポートする姿勢を示していたか?
こう考えると、改善できる余地が自分の側にも見えてきます。
他責思考から自責思考へ
もちろん、すべてを「自分の責任」と抱え込む必要はありません。
それでは精神的にも体力的にも持ちません。
ただ、物事がうまくいかなかったときに、
「相手が悪い」と決めつけるのではなく、
「自分にもう一歩できることはなかったか」と考える。
その小さな視点の転換が、成長のきっかけになるのだと思います。
他責思考は楽です。
一瞬で答えが出るからです。
でもその瞬間に、成長の芽を自ら摘んでしまいます。
自責思考は厳しいです。
自分を直視しなければならないからです。
でもその積み重ねが、次のチャンスを生み出すのだと思います。
私自身の決意
今回の事例を通じて、私自身も改めて考えました。
「他責に陥りそうになったとき、まずは自分を振り返ろう」と。
- 本当に期限を明確に伝えたか?
- 途中でフォローをしていたか?
- 相手が動きやすいように工夫できなかったか?
これらを一度立ち止まって確認するだけで、
同じ失敗を防げることが増えるはずです。
もちろん、まだまだ自分も完全にできているわけではありません。
だからこそ、意識し続けたいと思います。
「他責ではなく自責で考える」
これを少しずつでも実践していくことが、
自分自身の成長にも、チーム全体の成果にもつながると信じています。
最後までお読みいただきありがとうございました。