キングダムに学ぶ!!
あなたは
『キングダム』と聞くと、何を連想しますか?
僕はコミックやアニメにもなっている
天下の大将軍を目指す信と、
中華統一を目指す秦王嬴政の話を連想します。
※映画化もされてますね。
ちなみにキングダム、英語でkingdomと表記されますが、
日本語訳をすると”王国”ですよね。
(話が脱線してきて申し訳ないですが)
現在の世界には194の国があると言われていますが、
その国々は大きく2つに分けられるという事をご存じですか?
・王国
・共和国
の2つだそうです。
王国は、国家元首が王様で世襲することが多く、
共和国は選挙で大統領などの国家元首が選ばれます。
なのでイギリスは王国で
アメリカは共和国という区分になります。
では日本はどうなのでしょうか。
王国に区分されるそうです。
世界的にみると天皇は国家元首と認識されているとの事。
※あくまでも世界的に見るとです。
ちなみに隣国でもある北朝鮮はどうか?
朝鮮民主主義人民共和国という国名で、
一応、選挙をしているという体ではありますが、
事実上の王国と言われています。
では本題に戻りたいと思います(^^)/
秦王嬴政(えいせい)、後の始皇帝ですが、
なぜ有名なのでしょうか?
それは、
色々なことを最初にやったからと言われています。
世界史の教科書では
万里の長城を作ったと言われていますが
厳密に言うと違うそうです。
嬴政(始皇帝)が中国全土を統一する前は、
7つの国で争っていたとされています。
斉・趙・韓・魏・楚・秦・燕の7か国です。
それぞれの国が中国の外の異民族の侵入を警戒していて
それぞれが壁を建設していたそうです。
嬴政はその壁をくっつけて1つにした。
これが万里の長城を作ったと言われる所以だそうです。
その他に嬴政(始皇帝)がやったことは
①皇帝を名乗った
三皇五帝=「王の中の王」から取って
絶対的な王であると宣言したこと
②中央から役人を送り支配
中国は広いので知事的な役人を
中央政府から派遣した
③職業兵士を活用
農民に武器を持たせて戦地に行かせるのが主流だったそうだが、
農民に武器を持たせると反乱される可能性があると
武器を取り上げ、農業に専念させた。
④単位の統一
7か国それぞれが、独自の測量や単位を使っていたものを
ひとつに統一した。
⑤法治国家を目指した
法律を制定して、明確なルールを定めた。
などなどです。
①の皇帝を最初に名乗ったこと。
歴史を見ても数々の皇帝がいますが、
その元祖がだということもすごいですね。
③なんかは日本で言うと
豊臣秀吉が行った「刀狩り」だし
⑤なんかは
聖徳太子の十七条憲法みたいな感じです。
でも嬴政の時代は紀元前230年ごろ、
聖徳太子は590年ごろ、秀吉は1590年ごろ
と、いかに嬴政がしたことが早かったかがわかります。
②③④⑤は多少異なりはしますが
現在まで継続している仕組みです。
こうやってみると
それなりの功績を残しているような気がしますが、
嬴政=始皇帝はあまりいいイメージがないのが
一般的なようです。
多くの学者を生き埋めにしたとか、
多くの捕虜を生き埋めにしたとか
いろんな残虐性が強調された話があるから
いいイメージがないのかもしれません。
※あくまでも諸説ありです。
またプラスして秦が
中華統一を果たして15年後に滅亡したことも
影響を与えている可能性があります。
嬴政=始皇帝は、中華統一を果たし、
色々な政策・施策を実施しました。
その政策や施策がちゃんと全国で実施できているかを
自らが全国を回って確認していたそうです。
当時の移動手段は馬だったはずなので、
広い中国全域を本当に巡回していたかは、
正直分かりませんが、そういった記録があるようです。
5巡目に入った時に
病気でこの世を去ったと言われています。
統一してから12年がたった時です。
秦は嬴政の死後、わずか3年で滅亡します。
一番の理由は各地で反乱が起きたからと言われています。
嬴政という絶対的な権力者がいなくなったこと
→彼を妬む人たちが反乱
違う国7か国を統一したが、
あまりにも性急にルールを設定し、
強要したこと。
これにも大きな反発があったと言います。
彼が行った功績は確かに素晴らしいものもあったかもしれません。
でも理想を追求するあまり、
部下や民が思うことを全く考えず、
元々の秦以外の国の人々の声を
ちゃんと聞かずに、
ひたすら突っ走ってしまったから
短期間で滅亡する羽目になったのかもしれません。
ひょっとしたら部下や民の事を考えていて、
元々の秦以外の人の話もちゃんと聞いていたかもしれません。
それでも自身が理想とする国の形への想いが
強すぎたのかもしれません。
そのためにトップダウンで
色々なことを決めていってしまったのかもしれません。
会社においても同じことが言えるかもしれません。
社長・経営幹部がいくら理想を掲げて、発信しても
社員1人1人まで腹に落ちていなければ
上手くいかないかもしれません。
部門長や経営幹部・経営者が
いくら声をあげても、従業員に
その意図や思いが届いてなかったら
なにも上手くいかないかもしれません。
秦の始皇帝の歴史を見てみるだけでも
多くの学びがありますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。